1. 昭和からの男女の出会い
かなり古い時代ですと、「ゴーゴー喫茶」「歌声(うたごえ)喫茶」でとなりますが、私の親世代で想像でしかありません。80年代ですと一つは見合い、一つは文通ですね。「見合い」は私の叔父、富山での勤務先の所長もそうでして、いくつか聞いてきましたが、今ではあまり聞かなくなりました。「文通」は、吹奏楽の雑誌「Band People」、車関係の雑誌に多かったですね。私の母ですら、文通していて、アルバムに貼ってあったペンフレンドの写真を見たことがあります。私自身は、「Band People」「fuu17」などで多くの女子と文通していました。封筒に便せん、切手にのり、など必要で、書く時間も必要でしたね。1987〜1989年(昭和62〜64・平成元年)は、ディスコも多く、ここでの出会いもありましたね。
2. 平成の男女の出会い
1989年1月上旬から平成元年になりました。バブルの最盛期(1989-1990)です。ディスコも当然多くありましたが、携帯電話はまだ非常に高価で持っている人も少なく、まだ文通や、自宅への固定電話に電話して、親が出てしまい、長電話だとか怒られながら電話する、という状況で、居間にある電話では、打ち解けた話もできず、親に聞かれても良いような話しかできませんでしたね。
1989年には、シャープなどから小電力コードレス電話が発売され、少し離れても話せるようになりました。そこで、自分の部屋に入って、親に聞かれずに話ができる、、、これは男女にとって、とても嬉しい方法でした。しかし、長電話の後、電話を切り終わって、その後とか、後日になって、「電話したのに、ずっと話し中やったやないか」と、電話を家にかけていた人から怒られる、ということもありました。または、電話中、ピーピーとかなって、充電池がなくなり、切れてしまうとかということもありました。「せっかくいいところだったのに。今日、告白しようと思ってたのに。」とか色々ありましたよね。
1995年頃には、ツーカーホン関西、関西セルラー、NTTドコモ、関西デジタルホンなどから携帯電話が持てるようになり、初めは「リース」でしたが、自分の電話が持てたことは嬉しかったですね。初めは、ツーカーホン関西で、「あなたが当選しました」的な形で持ち始めた記憶があります。次に、関西デジタルホンにしましたが、1.5GHzは、部屋の中では弱く、窓際に行かなければならないとか、少し街から離れると圏外、などありました。ドコモとセルラーの「800MHz」はあこがれでして、1996年、ついに関西セルラー電話を持ちました。
まだ女子は、「ポケットベル」を持つ人が多く、ディスコなどで「電話番号を教えて!」と言えば「ベル番でいい?」と返され、ポケベル番号は聞き出せました。しかし、何度電話しても返事がない・・・、そういう場合も多かったですね。
この頃から、メッセージボックスに録音して恋人を探したり、スカイメッセージなど、携帯電話についたポケベル機能のようなメッセージで連絡することなどができるようになっていきました。ドコモはiモード、関西セルラー電話はCメール、PHSはPメールなどでした。関東には、NTTドコモの他、IDO(日本移動通信)、ツーカーセルラー東京があるのが特徴的でした。1999年に出会ったガールフレンドは、この携帯電話メッセージで知り合いました。彼女はJ-Phoneでした。J-Phoneはvodafoneになり、後にソフトバンクとなります。
このころは、携帯電話を持っていても、ポケベルの流れで、文字のやりとりで連絡を取り合うことが多かったです、11は「あ」、21は「か」とかですので、一度文章を数字にしたものをメモ用紙に書いて、数字を打っていましたが、慣れた人は目にもとまらぬ速さで数字を打って、メッセージを送れていましたね。
しかし、雑誌として発売されていた「わあでぃ」、「じゃまーる」が、多くの友だちを探せるし、写真も見られるということで良かったです。自分も載せていました。わあでぃは関西だけでしたが、2002年には、全国で販売されて見られるようになり、北海道で手にしたわあでぃに、自分が載っているのを確認しました。
パソコンでは「エキサイトフレンズ」なども、友だちを探せて、2001年頃には、エキサイトフレンズで知り合って、実際に友だちと会うことができました。最初は月々300円ほど引かれていました。
1997〜2001年頃、富山では「タウン情報とやま」、石川では「CLUB」、新潟では「週刊 新潟ウィーク」、長野では「月刊Nao」といった県の情報誌があり、この雑誌に載せて友だち募集でき、実際に友だちと会うこともできました。
3. 平成から令和へ
2007年にiphoneが発売されて以降、急速に個人でiphoneを持つ人が増え、2011年頃には、カカオトーク、などでやりとりできるようになり、ラインやメッセンジャーなどで、電話代を気にせず、パケット通信で電話もでき、しかも、映像で物や顔を写しながら電話でき、昔から夢見てきた、いわゆる「テレビ電話」ができていますね。今ではZ世代はインスタグラムで連絡でき、電話もでき、メッセージもやりとりできます。公開アカウントのほか、非公開アカウントにしたり、さらには、メインのアカウントのほか、「サブ垢」と呼ばれる「サブのアカウント」で親しい人だけのフォロワーにしたりして、一人数個のアカウントを使い分けている若者もいます(結構、多いです)。その中で、DM(ダイレクトメッセージ)も送ることができ、カメラオン、動画ありで、男女複数で長電話や、LIVE(ライブ)として、中継して、フォロワーが見られるようにもしています。