【2026年大学入試】通信添削で勉強した人の体験記

東大京大案内2023 高校・大学入試
東大と京大の案内2023年版です。

4月に高校に入学した高1、大学入試も2年後ですね。高校の課題でいっぱいという方もいれば、既に予備校の夏季講習や現役クラスに通われている方もいるでしょう。筆者も高1から勉強づくしの高校生でした。

1983年、公立中学校3年の筆者は既に、有名大学合格者が勉強した通信添削を中3で始めました。当時、この通信添削が、中学生向けにできてすぐの頃でした。ペンネームが、定期的に送られてくる成績優秀者に載るのを楽しみに、勉強していました。また、理社だけ、高校入試専門の別の通信添削もしており、2つの通信添削をしていました。週2回ほど通う集団塾、さらに毎週日曜日には、京都・滋賀・奈良・大阪で優秀な中学生が集う、模擬テストと解説のある塾に通い、難しいK社の模試、S社の模試も受けていました。

なかなか、目標を持って自宅で通信添削に取り組むのは、強い意志が必要です。近年はスマートフォンがあり、すぐに通知や着信が来るなどして気が散ってしまいます。80年代は当然、こうした携帯電話はありませんでしたが、近年は勉強の際には、通知や着信音を切って、離れた場所に置くなどの工夫も必要ですね。

1984年、京都の進学高校に入学した筆者ですが、高1から引き続き、有名大学向け通信添削で勉強しました。最初の頃は、日曜日に数学の塾に京都市まで通っており、当時は高校は当然、土曜日も授業でしたから、全く休みなく京都市内へ毎日通っていました。有名大学向け通信添削の数学では、毎回何度も見直し、ギリギリまでチェックして、わざわざ近鉄に乗って京都駅近くの中央郵便局まで行って速達で出す、という、何とも時間と手間のかかることをしておりました。その努力あって、何度も100点を取って、中学時とは違うペンネームで成績優秀者に載せていました。高1でもKY社の模試、S社、Y社、KA社の模試を個人的に受験し、学校では、既に有名だったF社の模試を受けていました。

1985〜1986年、高2、高3と、学校での勉強に加え、通信添削をしておりましたが、高3では勉強しすぎの息切れか、成績がやや下降気味で、高1の勢いを失っておりました。高3では、当時、京都になかったY予備校の夏季講習へ、名古屋のホテルに宿泊して参加しました。

1987年、目標とは異なる経済学部の大学に入学しました。大学で、ドイツ語、経済原論、経営総論などを学び、さらに、中高生の家庭教師をしながら、通信添削は続けました。1987、1988、1989年と入試に落ち続け、気がつけば後がない大学3回生です。バブル経済の好景気時代、同期生は既に就職活動を始めていました。

1989年、京都に開校したY予備校に週1回通いつつ、大学は既に大部分の単位を取っており、ゼミと外書購読の週2回通いつつ、生物、数学の通信添削を続けました。1989年11月は、全ての休日で模試受験と、模試好きならではの過ごし方でした。

1990年1月、センター試験で、高得点を獲得、ついに合格への期待も高まり、1990年3月、大学入試のために続けた勉強、6年間の通信添削の成果が出て、ついに、京都大学に合格しました。

通信添削は、強い意志がないと、やらない問題用紙がどんどんたまってしまい、支払ったお金が生かせません。「親からやれと言われて、その気もないのに始めた」というだけでは、興味がわかず、しぶしぶ解いていて長続きしないかもしれません。意志というのは、「自分はこの大学に入りたい」「そのために合格したい」「この大学で学びたい」、人によっては「この大学のサークルに入りたい」「この大学の教授の講義を聴きたい」などから出てきます。私の場合、高校時代の青春を謳歌したとは言えませんが、自分が好きな受験勉強を楽しんだとは思っています。ライバル達と成績優秀者を争ったことは貴重な思い出です。私は18歳で始めた家庭教師、世間では「大学生がやるもの」という見方が多いですね。ドラマ「白線流し 二十歳の風」でも、大学生のヒロインが家庭教師をするシーンがありますね。生徒さんが「これで終わり」と打ち切るのに、いつもウケてしまいます。53歳でまだ続けている家庭教師ですが、中高生に、中学時代、高校時代に争ったライバルの話を今もしています。中学時代、高校時代の優秀な同期生は、司法書士や教授や医師などと、様々な分野で活躍中です。勉強づくしの中高時代も、昔話として今の中高生に話すネタになっているのですね。高校生と勉強する機会があるのですが、リスニング問題、時事問題が増えて重視されていますね。

大学入試も学校推薦型の入試が増えてきて、一般入試とは違う狙い方も出てきました。それでも、高校時代の成績が重要ですから、いずれにしても重要な受験科目については気が抜けません。通信添削はサボりたがる自分との戦い、ライバルとの戦いです。是非、返ってくる点数を楽しみにしながら、解くことが楽しみになるような考え方で取り組んでいただきたいです。







 

 

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